ご存じフランス ウルトラライトスピニングの名機Mitchell308 (ミッチェル308です )後期型です。フルOHしたての白眉の調子で非常に滑らか、ベールリターンも本当にフェザータッチで行えます。外観は使用によるキズや塗装の剥げ最初の使用者のネーム記入などありますが、使用するには適度のヤレ感があり使いごろであると思います。メカの摩耗はなくフルOHもしてあり今後適度なメンテをすることで、今の調子で使い続けることができるでしょう。良くある巻きのゴリ感は少なく白眉の調子です。というのも独特のスプールローターの取り付け方とピニオンギア一体のベアリングを知らずに、バラしたりして調整できずに放置された物が多いためです。当方のOHではベアリング一体ピニオンまで完全分解して、キッチリ玉当たりまで調整(ベアリングの球数も上下スラストベアリング17個×2段の34個確認)してローターのアソビがほぼ無いジャストなセッティングを出しています。またもう一つの特徴である非常に軽い力でリターンするベールアームもベストの調整をしておりますので、キャストからハンドルリターンで気持ちの良い操作が可能です。捻りハンドルノブは非常に高い操作感をもたらしますが、個体のバラツキにでもよりガタがあり操作感にも影響しますのでガタの排除と摩耗を考えて適度な樹脂シム調整でベストの操作感(当方の持ち物もこの調整をしております)にしております。今あるMitchell308、408はまずOHなどの整備をしていないと気持ちよく使える個体は少ないと思います。その点当方ではオールドリールのOHを得意としておりますので、パーツの欠品チェックから適度なクリアランスを保った調整で糸を巻くだけですぐにご使用になれます。購入後まともに使えるようにOHしたりパーツの欠品や破損などのリスクを考えると結果的にお得だと思います。今季の投入機種として即使える機体をこの機会に如何でしょうか。

Mitchell308は同ハイギアードの408と比較して下位機種のように思われがちです。本来の使用感を持った308を使用するとローターのブレのなさ、ヘリカルギアの精度やガタのなさなど絶対的なハイギアードを求めなければこの機種がデフォルトでベストと感じます。古物を手に入れて外観だけで機能的にこんな物かと思われている方に是非使用して頂きたい逸品です。当方オールドタックルの修理OHなどに自信を持っております。出品の308の状態に自信はありますが、基本的にユーズドですノークレーム、ノーリターンでお願い致します。